生活習慣病
生活習慣病とは、食生活や運動習慣、喫煙、飲酒などの生活習慣が主な原因で発症する病気の総称です。近年、日本人の死因の多くを占めるようになり、国民の健康にとって大きな課題となっています。
生活習慣病の症状
生活習慣病の症状は、病気の種類や進行度によって様々です。代表的な症状としては、以下のようなものが挙げられます。
高血圧
めまい、頭痛、肩こり、動悸など
糖尿病
喉の渇き、多尿、体重減少、倦怠感など
脂質異常症
無症状
脳卒中
突然の麻痺、言語障害、意識障害など
虚血性心疾患
胸痛、息切れ、動悸など
慢性腎臓病
むくみ、倦怠感、尿量減少など
がん
症状は様々で、進行するまで自覚症状がない場合も多い
生活習慣病の原因
生活習慣病の原因は、主に以下の4つと考えられています。
①不適切な食生活
脂肪や塩分の過剰摂取、野菜や果物の不足など
②運動不足
運動不足は肥満や筋力低下を招き、生活習慣病のリスクを高めます。
③喫煙
喫煙は血管を傷つけ、血圧を上昇させ、動脈硬化を引き起こすなど、生活習慣病の発症リスクを高めます。
④過度な飲酒
過度な飲酒は、血圧を上昇させ、脂質異常症や肝臓病のリスクを高めます。
生活習慣病がリスクを上昇させる病気の種類
生活習慣病は、以下のような病気のリスクを高めます。
脳卒中
脳卒中は、脳の血管が詰まったり破れたりすることで起こる病気です。高血圧、脂質異常症、糖尿病などが脳卒中発症のリスクを高めます。
虚血性心疾患
虚血性心疾患は、心臓の筋肉に十分な血液が供給されなくなることで起こる病気です。高血圧、脂質異常症、糖尿病などが虚血性心疾患発症のリスクを高めます。
がん
がんは、細胞の異常増殖によって起こる病気です。生活習慣病は、胃がん、大腸がん、肺がん、膵臓がん、乳がん、子宮体がんのリスクを高めることが分かっています。
慢性腎臓病
慢性腎臓病は、腎臓の機能が徐々に低下していく病気です。糖尿病や高血圧が慢性腎臓病の発症リスクを高めます。
生活習慣病の治療法
生活習慣病の治療法は、病気の種類や進行度によって異なりますが、基本的には以下の3つの柱から成り立っています。
①生活習慣の改善
食生活の改善、運動習慣の導入、禁煙、節酒などの生活習慣の改善は、生活習慣病の治療において最も重要です。
②薬物療法
生活習慣の改善だけでは十分な効果が得られない場合、薬物療法を行います。高血圧薬、糖尿病薬、脂質異常症薬などの種類があります。
③合併症の治療
生活習慣病が進行すると、脳卒中、虚血性心疾患、慢性腎臓病などの合併症を引き起こすことがあります。合併症の治療には、薬物療法や手術療法などが行われます。
生活習慣病についてのまとめ
生活習慣病は、生活習慣の改善によって予防・改善することが可能です。日頃からバランスの良い食事を心がけ、適度な運動を行い、禁煙・節酒を徹底しましょう。また、定期的に健康診断を受け、自分の健康状態を把握することが大切です。生活習慣病の早期発見・早期治療は、合併症を防ぎ、健康寿命を延ばすために重要です。