呼吸苦
呼吸苦とは、呼吸が苦しくなる症状を指します。息切れ、息が詰まる、胸が締め付けられる、十分に吸えない、酸素が足りないなど、様々な表現で訴えられます。
呼吸は生命維持に不可欠な機能であり、呼吸苦は放置すると重篤な状態になる可能性もあります。原因や症状によって適切な対処法が異なるため、まずは医療機関を受診することが重要です。
呼吸苦の原因
呼吸苦には、大きく分けて以下の2つの原因があります。
1. 呼吸器の異常
気道閉塞:喉頭炎、気管支炎、気管支喘息、異物誤飲などにより、気道が狭くなったり、ふさがれたりすることで起こります。
肺の異常:肺炎、肺気腫、肺水腫、肺塞栓症、自然気胸など、肺の機能が低下したり、損傷を受けたりすることで起こります。 呼吸筋の異常:筋ジストロフィー、多発性硬化症、筋萎縮性側索硬化症など、呼吸に関わる筋肉が弱まることで起こります。
2. 呼吸器以外の異常
心臓の異常:心不全、心筋梗塞、不整脈など、心臓の機能が低下したり、異常な動きをすることで起こります。 血液の異常:貧血、白血病、多血症など、血液の量が不足したり、異常な状態になることで起こります。
代謝異常:糖尿病、甲状腺機能亢進症、甲状腺機能低下症など、体内の代謝異常によって起こります。
神経系の異常:脳卒中、脳腫瘍、脊髄損傷など、脳や脊髄の機能が障害されることで起こります。
精神的な異常:パニック障害、不安障害、過換性過呼吸症候群など、精神的なストレスや不安によって起こります。
呼吸苦が引き起こされる病気
上記で紹介した原因となる病気以外にも、様々な病気によって呼吸苦が起こります。
呼吸器疾患:気管支炎、気管支喘息、肺炎、肺気腫、肺水腫、肺塞栓症、自然気胸、間質性肺疾患、肺がん
心臓疾患:心不全、心筋梗塞、不整脈、弁膜症、心筋症
血液疾患:貧血、白血病、多血症、再生不良性貧血
代謝異常:糖尿病、甲状腺機能亢進症、甲状腺機能低下症
神経系の異常:脳卒中、脳腫瘍、脊髄損傷、筋ジストロフィー、多発性硬化症、筋萎縮性側索硬化症
精神疾患:パニック障害、不安障害、過換性過呼吸症候群
その他:肥満、睡眠時無呼吸症候群、薬の副作用
呼吸苦の処置や治療法
呼吸苦の処置や治療法は、原因によって異なります。
1. 呼吸器の異常
気道閉塞:酸素投与、気管挿管、人工呼吸
肺の異常:酸素投与、利尿剤、ステロイド薬、抗菌薬
呼吸筋の異常:呼吸補助器、人工呼吸
2. 呼吸器以外の異常
心臓の異常:酸素投与、利尿剤、強心薬、血管拡張薬、カテーテル治療、外科手術
血液の異常:輸血、酸素投与
代謝異常:薬物療法、食事療法
神経系の異常:薬物療法、理学療法、外科手術
精神的な異常:薬物療法、カウンセリング
呼吸苦についてのまとめ
呼吸苦は、様々な原因によって起こります。原因によって適切な対処法が異なるため、まずは医療機関を受診することが重要です。
早めに適切な治療を受けることで、症状を改善し、日常生活を送れるようにすることが可能です。